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第2話:倉敷のカフェ青山での初陣と、遠距離交際で突きつけられた「地域の壁」

消防団の機庫で運命のチラシを見つけ、31歳で結婚相談所の門を叩いた坪井。いよいよ人生初の「お見合い」という名の打席へと向かいますが……。

[第1話はこちら:きっかけは消防団!? 自営業跡継ぎのリアルな婚活スタート。]


倉敷のカフェ青山での初陣。「なんとかなるじゃろう」の甘い罠

2018年3月11日、日曜日の13時。
私は人生で初めての「お見合い」の打席に立っていました。

場所は、倉敷市にある「カフェ青山」。お相手は、担当のGさんから紹介していただいた、小柄な女性のMさんでした。

当時の私のカレンダーには、ただ一言「お見合い」とだけ書かれていました。心境を一言で言うなら、「とりあえずお見合いしてみよっか」という、絵に描いたようなノリと勢い。自分の中で「どんな人と結婚したいか」という軸が、完全にブレまくっていた時期です。

「なんとかなるじゃろう」

そんな甘い気持ちで臨んだ初めてのお見合いでしたが、現実はそんなに甘くありません。

日曜日のお昼時ということもあり、カフェ青山には結構な人がいました。幸いにも静かに話せる席を確保できたものの、私の心臓はバクバク。独特の緊張感にすっかり飲み込まれ、何をどう話したのか今でも細かくは思い出せないほど、うまく話せなかったことだけを覚えています。

お相手のMさんも緊張されていたのでしょう。表情がどこか固かった印象があります。

手応えは……正直、全くありませんでした。自分自身もお相手に対して「どうしてもまた会いたい!」という強い確信が持てなかったのですが、お見合いの結果は、案の定「お断り」でした。

理由はやんわりとしたものでしたが、要するに「タイプではなかった」ということだと思います。

「自営業だからかなぁ……」「やっぱり年収の面もあるんじゃろうか……」

フラれた直後は、そんな風に自分のスペックのせいにしてみたり、もやもやとした理由を探そうとしていました。でも、そこまで深く落ち込むこともなく、お見合いが終わった後はそのまま地元の夏祭り「うらじゃ」の振り付け練習へと向かっていました(切り替えだけは早かったのです笑)。

10日後の3月21日、私は相談所に足を運び、担当のGさんと反省会。「自分の理想の結婚って何だろう?」頭の中に疑問符を浮かべながらも、私の婚活ロードはこうしてほろ苦く幕を開けました。


次なる打席は「大阪」。尼崎の彼女とのスピード交際

初陣のほろ苦さを引きずることなく、私は次々と打席に立ち続けます。

4月1日には仕事終わりにKさんとお見合いをし(どんな人だったか記憶にないほど一瞬で終了……)、そのわずか3日後の4月4日、私はカレンダーに「休み」と書き込み、なんと大阪駅のホテルグランヴィア大阪まで遠征お見合いに踏み出していました。

そこでお会いしたのが、尼崎在住の歯科助手、Oさん。私より2歳ほど年下で、目がクリクリした可愛らしい雰囲気の女性でした。

このお見合いで意気投合し、なんとトントン拍子に「仮交際」が成立したのです!


初デートの須磨離宮公園、そして「車内BGM」の大事故

初めての交際決定に、私のテンションは最高潮でした。

4月11日の初デート。私は駅まで車でお迎えに行き、神戸市須磨区の「須磨離宮公園」へと向かいました。本当なら手を繋ぎたいようなお洒落な公園でしたが、緊張のあまり世間話をするのが精一杯で、肝心な「結婚についての深い話」は全くできないまま、時間だけが過ぎていきました。

そして帰り道、駅まで送る車内でのこと。大のカープファンだという彼女のために、私はある「仕掛け」を用意していました。カープの応援曲として、私の大好きなロックバンド『Fear, and Loathing in Las Vegas(フィアー・アンド・ロージング・イン・ラスベガス)』の曲が使われていたのです。

「これ、Oさんの好きなカープの曲じゃが!」

満を持して車内に激しいロックサウンドを流した私。しかし、助手席の彼女の反応は……

「……??(完全にピンときていない様子)」

空振りに終わりました(笑)。今思えば、初デートの車内でいきなり激しいロックを流すなんて、相手への配慮が1ミリも足りていませんでした。

その後、4月25日には姫路でお酒を飲みに行き、5月9日には再び姫路へ行って姫路城までの商店街をぶらぶらと歩くデートを重ねました。


避けては通れない、地方の自営業・跡継ぎならではの「地域の壁」

しかし、デートを重ねるごとに、私の心の中にある「現実的な不安」がどんどん大きくなっていきました。

「やっぱり、尼崎は遠いな……」
「この子は将来、自分の地元である矢掛町に本当に来てくれるんじゃろうか?」

自営業の跡継ぎという立場上、どうしても避けては通れない「地域の壁」。彼女のことが可愛いと思っていても、将来のビジョンが全く見えないという現実に直面し、結局、Oさんとはそのまま交際終了となってしまいました。

交際が進む楽しさと、地方の自営業ならではの厳しい現実。婚活の難しさを肌で感じた、31歳のほろ苦い春の記憶です。


(第3話:宮島での大失恋、そして何度も会ったのに「もやもや」で終わった理由 へ続く)


💡 今日の「結Bless 婚活日記」アドバイス

【代表・坪井のプロの視点】

初めて仮交際に進むと、嬉しくてつい舞い上がってしまいますよね。

ですが、地方婚活(特に自営業の跡継ぎの方)において、「将来どこに住むか」「相手がこちらに来てくれる覚悟があるか」は、早い段階で確認しておくべき超重要ポイントです。

傷つくのが怖くて世間話ばかりを繰り返し、せっかく距離を縮めても、最後の最後で「住む場所の壁」にぶつかってしまっては、お互いの時間がもったいないですからね。

そしてもう一つ。

初デートの車内のBGMは、自分の趣味(特に激しいロックなど!)を押し付けるのではなく、相手がリラックスできるJ-POPや静かな曲を選ぶのが鉄則です。

当時の私のような失敗は、皆さんは絶対に真似しないでくださいね(笑)。